- 藤内宏次郎さん -
@shimanotablegogoshima
*episode 35年ほど前の話… 昭和のバブル期。 「皿の上に、僕がある」 当時のフランス料理界に異彩を放つ一人のシェフが現れ異端児として注目を浴びた。 激しくエネルギッシュな彼の部隊では除隊する者も多くいたと聞く。 調理場は戦場なのだ… その彼も今では寛容な精神を持ち、様々な食育活動、またyou tubeを通じて、カジュアルなフレンチなどを世に発信している。 その頃の私は、シェフに対して憧れと才能に嫉妬心を抱きつつ違う部隊で激しく戦う修業時代だった。 そして間もなく還暦を迎える。しばらく調理と距離を置いてみた。 今回ご紹介する遠藤氏の作品、ブルーのリム皿は深海と宇宙を感じることのできる私のお気に入り。 土星の環を感じるリムはアンバランスのようで実は絶妙なナイスバランス。 陶器も料理も人の手で創作される芸術はアンバランスで危なっかしいくらいが丁度いい。 こぼれないようにエッジを立てる。 さ迷うアンバランスの中で周囲と調和を保つため、寄り添い、止まらず前進し未来を切り開くものだとこの作品が教えてくれる。 心のこもった料理と器の生業から多くを知ることができる。 時には依存から解き放たれ、 過去や未来へ 仲間を信頼し、家族を愛し、 未来を見つめて ただただ毎日を進む。。。 *還暦レシピ… 要のスパイスは 息子が描いた 「そーしゃるでぃすたんす」 深海と宇宙を創作した遠藤氏のブルーのリム皿。 豊かな人生を美味しそうに物語ってくれます。 |